社団法人都城青年会議所2010年度 スローガン

未来のあなたのために
覇気あるJAYCEEであれ


【基本方針】
1. 第36回宮崎ブロック会員大会の実施
2. まちが求めるJCとしての組織強化
3. 真の広域交流拠点都市「都城」のまちづくり
4. JAYCEE力溢れる地域力の活性化
5. 頼れる志溢れる人間力の育成
6. 勇ましい魂溢れる誇れるまちの創造


社団法人 都城青年会議所
2010年度 理事長所信

2010年度理事長予定者 木脇 桂太郎

はじめに
JCのすばらしさを心から感じています。(社)都城青年会議所として活動できるのは、
「創始の精神」を引き継いでこられた先輩方の功績があるものと心から感謝いたします。私たちは、現代社会の様々な問題を解決するために、JAYCEE力を結集して、更なる勇気ある一歩を踏み出していかなければなりません。家族と子どもたちとたくさんの人々に向けて、意識変革運動を発信できるのは、JAYCEEの担いであると考えます。

現代社会から考える
100年前の時代から私たちを取り巻く環境は、著しく変化し続けてきました。高度経済成長を経て経済大国へと成長した日本は、先進国の仲間入りを果たしました。確かに物質的な豊かさを与えられた社会に於いて、お金さえあれば何でも手に入ります。しかし、これが豊かな社会、幸せな生活だと勘違いを引き起こしている要因の一つだと考えます。その結果、利他の精神を忘れ、理性や感性の欠如から、親による児童虐待や青少年による凶悪犯罪の増加、大企業のリコール隠しなど、正義感を欠いた社会問題が次々に浮き彫りになっています。さらに混沌とした現代社会に、誰も経験したことのない様々な状況に陥り、嘗てない世界恐慌に対して、世界のトップ企業でさえ生き残りの為に、雇用削減など今も止むことがありません。また、社会不安、政治不安が重く圧し掛かり、世界平和を揺るがす事態も発生している事に対し、大きな驚きと憤りさえも感じています。
新聞、TVニュースで見る悲惨な状況を、「今は辛抱するしかない、世界中が不況だから慌てても仕方がない、今は自分だけ、自社だけが生き延びればそれでいい。」そんな時代に流されているばかりで、自分の顔しか見えない利己的な「無関心」「無責任」な気持ちでは侘しさを感じるだけです。そんな時代背景では、「明るい豊かな社会の実現」の達成を目指すのは難しいことです。自分自身が安定していないのに、他人を思いやることはできないかもしれません。しかし、そのような自己的な考えでは、これから時代を担っていく子ども達、地域に住む人々はどのように生きていけばいいのでしょうか。安心して暮らしていける基盤を作り守っていく為に、行動を起こすのは誰なのでしょうか。私たち地域に住む「青年」として、取り組まなければならない大きな使命があると考えます。
こんな時代だからこそ、義理人情、つつましさ、勤勉さ、実直さ、思いやり溢れる日本古来の「真摯な精神」「利他の心」を持って行動しなければならないと考えます。ピンチはチャンスと言うように、この厳しい時代だからこそ、これからの方向性と目標をしっかり見据えて行動していかなければなりません。変化する時代に流されるだけでは、心がぶれてしまい自分が見えなくなり、やがては衰退の一途を辿るだけです。

JAYCEEから発信しよう
戦後の荒廃の中で国家の将来を憂い、危機感をもって、「新日本の再建は我々青年の仕事である」という復興への固い決意を抱いて立ち上がった青年の力により、日本のJC運動の灯がともされました。その運動は、中央組織を作ってから地方組織を作るのではなく、地方のLOMから先に作られました。「恒久不変の世界平和」と同義とも言える「明るい豊かな社会」を築き上げるために、1951年、記念すべき第一歩を踏み出した日本青年会議所は、「ひとづくり」「まちづくり」「教育」「国際社会」「環境」などの分野に、正義感、理想を追求する心、「真摯な情熱」を持って設立されました。
青年は理想に燃え、未来への期待を常に強く持っています。希望に満ちた明るい豊かな社会、正義が行われる理想の社会の実現を心から「熱望」するために、青年は次代の担い手として、大きな責任を自覚し、新しい世界のための推進力にならなければならない。
これは、青年会議所の理念と目的の一文です。誰もが無責任な社会を、明日への不安を抱きながら生活することを望む人はどこにもいません。確かな時代を築くために、「英知」と「勇気」と「情熱」を持って行動していくことが大切です。そこに「友情」を深め、強く刺激し合って切磋琢磨することで、より強い自分を目指す「向上心」が生まれるのです。
「英知」とは、物事の本質を見通す知力。「勇気」とは、自分が正しいと思ったことをやってのける気力。「情熱」とは、目的に向かって全身全霊を傾けるひたむきさです。今こそ、「覇気あるJAYCEE」が集まり、行動を起こしたならば、やってできないことはないはずです。必ずできると信じ、折れない心を持って、最後まで実践することが大切です。個人の修練、社会の奉仕、世界との友情を三信条として、青年の夢を実現する為に、同じ理想と使命感を持つ若い世代の人々を集め、友情を深め、強く影響し合い、若さが持つ無限の可能性を描き出し、組織された団体が青年会議所です。このJCの組織力を活かして、多くの人々の意識変革運動を発信することが求められます。

まちに必要とされる組織づくり
公益社団法人格取得に向けて、昨年度より各地で様々な取り組みが行われています。「公益社団法人」か「一般社団法人」かの最終選択のタイムリミットは2013年11月30日です。11月末に認定か認可を受けていなければ解散となるのです。(社)日本青年会議所においては、各地青年会議所に向けて一つの方向性を見いだしました。それは、「公益社団法人格を目指す」ということを前提にこの制度を利用するということです。この制度改革に対して、取り組まなければならいことは、これを契機に青年会議所の意識改革を行うことができたかということです。JC活動の有意性及び公益性を誰が見ても分かる形で示すことによって、メンバー自信がこれからのJCの活動を進化させること、同時にそのことを地域や日本全体が評価して、JC全体の評価が高まることを目的にやらなければなりません。つまり、メンバー一人ひとりが「公益性」の外部からの評価に対して、意識して事業を企画立案することが求められます。よって、青年会議所のこれからの方向性を決めるべく改革をしていかなければなりません。まちに必要とされない組織は、いずれ衰退します。「私のまちにJCがあって良かった」と思われる為には、同様にJAYCEEのメンバーが、地域に必要とされなければなりません。JCの目的は、社会の負託と信頼に応え、明るい豊かなまちづくりの実現を目指して活動することです。メンバー一人ひとりが、その事に誇りと責任を感じて、「入会して本当に良かった」と、心から実感できなければ、改革を行う意味はありません。決して公益社団法人格取得を目的とせずに手段と捉え、この制度改革を機会に、(社)都城青年会議所にとって更なる活性化に繋がるように、取り組んでいきたいと考えます。

個と公の調和
個人が豊かであるということは、物の豊かさを追い求めるのではありません。豊かさとは、多様なライフスタイルが選択できる中で、自分らしい生活をすることによって、心が満たされることです。しかし、多様な豊かさを実現する地域の個性とは、それが地域エゴであってはなりません。自分だけが良ければいいという発想では、多様な地域の連携はできません。「個」の価値観を乗り越えて、もう一度まわりを振り返り、地域と自分、社会と自分、日本と自分、世界と自分の関係、自然とともに生きることの意味を再考する必要があります。私たちが目指すべき「明るい豊かな社会」とは、個人が最大限に尊重されながらも、同時に公共心に溢れた安心感や安定感のある社会、そして、生き生きとした活力に溢れた創造性豊かな社会でなくてはなりません。つまり、今後の時代を考えると、私たち社会起業者として、「個と公の調和」のとれた社会を創造しなければならいということです。そのためには、「己を知る」ことです。自分としての「個」を知らなければ「周りの個」すなわち「公」を理解することはできません。利己的に自己中心的な考えが先に起ち、自己を知ろうとしないために、より自分を取り巻く環境との関係が希薄になっているように考えます。周りとのコミュニケーションをもっと深めていく必要があると考えます。

真の広域交流拠点都市に向けたまちづくり
平成18年1月1日、合併による新しい都城市が誕生しました。これまでも、旧都城市と北諸県郡5町とは、歴史的、文化的、経済的に強い繋がりがあり、消防、救急業務、ごみ処理等の共同実施や都城地方拠点都市地域の形成など圏域の課題に対応した広域的な地域づくりを積極的に展開してきました。合併によって、都城市は人口17万2千人、面積653平方キロメートルの都市となり、南九州の中核都市として大いなる飛躍が期待されています。また、地方拠点都市地域をともに構成する北諸県郡三股町、鹿児島県曽於市、志布志市を含むと25万人になります。更に、霧島山を取り巻く、霧島市、小林市、えびの市の人口を含めると、43万人の経済圏となります。産業・経済・教育・文化の中心となる「南九州における真の広域交流拠点都市」として活動していくことが、この経済圏を活発にするために必要であると考えます。そのためには、「西高東低」と言われる地域間格差をなくすために、地域高規格道路の整備であったり、新幹線による路線整備の拡大であったり、九州を循環させるための交通の要衝であるという特色を活かしていく必要があります。交通の整備により人々の活動範囲は飛躍的に広がります。更に新たなる魅力を集約し、その機能を充実させなければなりません。しかし、地域の課題はより複雑で多様化しているのが現状です。九州のスケールメリットを最大限に活かしながら、中長期的なビジョンを持って、より公益性の高いアクションを興していくことが求められます。
地方自治体を取り巻く状況は、少子高齢化、三位一体の改革や地方分権の進展などに、より厳しさを増しており、市民との協働や更なる改革の推進を図らなければ、地域間競争の中に埋没するという厳しい状況にあります。まさに地域力が試される時代へと突入しているのです。これからの地域間競争の時代として、人、モノ、情報の集積する魅力ある南九州のリーディングシティとするためには、他の都市圏と競争、連携する視点を持って、地域資源を最大限に活用して、新しい価値を創造していく必要があります。近年の総人口は、いずれは人口減少型社会、少子高齢社会となることが予測され、65歳以上の高齢者の割合は、2030年には全体の28%に達すると予測されています。また、若年層の都市への流出、高齢者人口の増加が大都市と比較しても著しいため、衰退していく中心市街地も少なくないと考えられます。都城市の中心市街地での空き店舗数も年々増えています。「シャッター通り」と言われ、中心市街地の空洞化も顕著に表れています。中心市街地に関する対策は喫緊の課題であります。その為に地場の中小企業の振興を図り、圏域の経済を牽引する「真の広域交流拠点都市」を形成していくことが重要であります。

宮崎ブロック会員大会へ向けて
JCは知人を作るところでも、ビジネスに繋げる組織でもありません。額に汗し、共に涙を流した同志が集う事業をやった結果として、真の友人とビジネスに繋がるものです。一人の力では、この社会を変えようとしてもできないからこそJCは存在します。仮に、今の社会に満足しているのであれば、毎日家庭に帰って、奥さんと子どもに孝行してあげたほうが社会貢献になるのかもしれません。だからこそ、この社会で発生している様々な問題に対して、疑問と課題を持つことが最優先されなければなりません。JCは市民意識を変革する団体です。変革を起こすのは私たち青年としての担いです。外部に発信する事業(JC運動)は、市民の意識に気づきを与えるものでなければなりません。市民の皆様に伝えられることが出来るのは、メンバー一人ひとりの心意気と熱意、情熱を持ったオピニオンリーダーとして、積極的に引導して躍動する姿です。その結果、明るい豊かな社会の創造のために、市民、会社、企業に対して意識変革運動に繋がっていくものと考えます。
(社)都城青年会議所は、これまでに、4回の宮崎ブロック会員大会を主管させて頂きました。2002年の大会に於いては、メンバー一人ひとりが「魂のなせる技」で混沌とした時代を切り開き、21世紀の宮崎の源流となることを目的に開催されました。また、2007年度には、九州地区大会を主管させていただきました。「一燈照隅 万燈照国」を大会スローガンに掲げて、自ら発光体となる覚悟を決めて開催いたしました。メンバーと地域の皆様に意識変革を行っていくために様々な大会を開催することは、大きな効果があると考えます。大会主旨を明確にしてスローガンを掲げ、伝えたいことを端的に発信していくことが出来るからです。
2010年度、第36回宮崎ブロック会員大会を主管させていただきます。この大会を通して、更なる公益性のあるアクションを起こして、効率的かつ効果的な「まちづくり運動」に繋げられる大会を目指さなければなりません。いくつのも困難を克服して、共に走り回り、汗をかき、涙を流し、苦労して創り上げた各事業の成果を実感できる大会にしたいと考えます。きっとそこには、真の友情で結ばれた「友志」が隣にいるはずです。宮崎ブロック9LOMのメンバー同士の絆を築くことができるはずです。JAYCEEとしての更なる飛躍を目指して、宮崎ブロック会員大会の成功を信じて一致団結邁進しましょう。

NEEDSとWANTS
「勝ち組」「負け組」という言葉が流行して、格差拡大への不安感や不公平等感を抱える人たちが増えてきています。年功序列が定着していた頃の日本は、若い人と中高年層の間に明らかな所得格差がありました。それは当然として誰もが納得していました。しかし、今の格差社会は、人々に格差拡大感や不平等感が広がっているように感じます。グローバル化やIT化が進み、新たな産業構造へ移行しなければならない中で、際立った創造力や情報スキル、美的センスなど新しい能力、資質が求められています。嘗ての入社して1年から2年間は、企業が育てるという余裕はなく、即戦力としての専門能力を重視されます。そこに経済的な格差によって、ライフスタイルの格差だけではなく、心理的格差につながり、底抜けへの不安や希望の喪失が生じているように考えます。
また、企業が社会に対する倫理感の欠如が、深刻な問題点となっているとも考えます。高度経済成長の過程で、物質的豊かさを追い求めた結果、「企業は何のために存在するのか」という根本的な企業の社会的存在意義、社会的責任を見失ってしまっているのではないでしょうか。その結果、多くの企業はより多くの利益を上げ、大きな規模に成長することのみに集中し、「自社が利益を上げるためならどんなことをしてもかまわない」という過度の利益至上主義に傾倒していきました。その考え方により、企業倫理観は崩壊し、多くの業界で、企業による偽装、隠ぺい、虚偽、不正が問題になっています。
世界不況に対して、企業は雇用、債務、設備という三つの過剰に苦しめられることになり、設備と同様に「人」についても、人間性を無視して単なるコストと見なして、安易に大量リストラを敢行しています。自社の将来像が描けず戦略的に考える事もできず、利益確保のために原材料や資材を安価なものにして製品やサービスの質を低下させ、やむなく不正に手を出し、企業価値の低下を招いています。
企業において社員が成長し、やりがいを持って業務に取り組むことで、人と組織の成長が実現します。会社への貢献意欲が高い社員は、お客様にも積極的に貢献しようとして、顧客満足が向上して、企業収益が向上します。企業繁栄のスパイラルを実現させる事が必要です。すなわち、「人と人の人間性」が最も大切であると考えます。これを無視した営業マンと企業は衰退していく可能性が高いと考えます。見直さなければならない事は、「誰のために経営しているのか」という、企業理念と目的を明確にすることです。そして、顧客満足度を更に高める事と同時に、自社を支える従業員が、どれだけやりがいと、誇りを持って働いているかです。また、これからの企業経営にとって、グローバルスタンダードに考えて行く事は必須になります。確かな情報を素早く掴み、合法精神と企業的倫理感を持って、安心できる「信頼」を提供できる企業が生き残ると考えます。

頼れる志溢れる人間力の育成
少年のように眼を輝かせ「夢」の実現に向けて、熱い想いを語り続ける。そんな熱意溢れるリーダーに人は集まり、決して諦めない情熱に共感してくれるはずです。更には、その夢の実現のために苦労を共にしてくれるでしょう。人を惹きつける魅力は、あえて作るものではなく、行動、発言、思想の中に、「真摯の精神」がなければ、多くの人に感動、感銘を与えることはできません。リーダーとして、自らの行動で示すことができなければ、人の意識を変革することはできません。靴を揃えられない人が、次なる行動は起こせません。挨拶が出来ない人が、相手の気持ちを分かるはずがありません。自分の周りで何が起こっているのか、何をしなければならないのか、自分の足で、まなざしで、相手の立場に立って行動していくことが、リーダーとして求められる事だと考えます。
また、与えられた状況のもとで、特定目標や課題の達成に向かって人間(個人または集団)の活動に対して影響を与える力を持つ人が、リーダーシップ溢れる人です。そこには、相手が納得する「説得力」を持つことが必要です。しっかり伝えることができなければ、相手の行動は変わりません。口先だけの言葉ではなく、自分で実際に経験して得られた熱意を込めた、自分自身の言葉でしか行動を変えることはできないのです。
そこには、リーダーとしての「決断力」が求められます。この適正な決断を支えるのが、正確かつ敏速な情報が必要とされます。情報をいかにして集め、適正に判断して方向性を示さなければなりません。その為には、リーダーの熱意や人脈によるところが大きいと考えます。人脈を築くには、自分自身の人格を磨かなければなりません。更なる熱意をもって、周りとのコミュニケーションを図り、積極的に行動していかなければその情報力は小さいものになります。強力なリーダーシップで無理やりにでも引っ張っていくのではなく、その人が持っている力を活かしてやり、その時に何をやってほしいのか、何をやらなければならないのかを明確に指示することが必要です。

頼れるJAYCEE
青年会議所の目的は、「明るい豊かな社会を創造する」ことを共通の理想として、公共心を養いながら、地域の協働によって、社会の発展に貢献することです。もし、各地域に住んでいるすべての人々の意識を変革して、理想に向けて行動したならば、私たちJCの目的は達成されます。そのように考えると、会員を一人でも多く入会に導き、活動する人を増やしていくことが何より優先されます。その為に、私たちJAYCEEは、フロントランナーとして市民意識の変革運動に邁進しなければなりません。JCとしての運動や事業を通して、伝えたいことをより多くの方にアピールして、リーダーシップを発揮する青年として、手本となる存在にならなければなりません。
先輩方が、私たちメンバーに対して、「JCに入会して本当に良かった。もし、JCに入会していなかったら今の自分はなかったかもしれない。」というお話しをよくお聞きします。なぜ、そのように言われるのでしょうか。他にもたくさんの団体がありますが、「個人の修練」を信条にしている団体はありません。JCは結果ではなく、プロセスを重要視するからです。その過程で得られた経験や友情は、厳しい状況であればあるほど、かけがえのないものになります。その時に勇気をもって踏み出せるか否か、まさに試されているのです。踏み出した人しか得られないたくさんの気づきや経験をすることができます。卒業してから実生活に、経営にその経験をフィードバックさせる事ができます。JCはそんな実践トレーニングができる団体なのです。親として、まちに住む大人として、青年経済人として、決して言葉だけに頼らず品格ある行動と、これまでに経験して得られた「英知」と「勇気」と「情熱」を持って積極的に引導していかなければなりません。メンバー自らが、組織の必要性を更に訴えていくことが必要です。

思いやりの心溢れる青少年育成の実施
「子どもは大人の背中を見て育つ」この言葉より行動を通じて無言の教訓を説くこのような考え方は、日本人の倫理観として人から人へと受け継がれてきたものです。子どもの教育に必要なのは、自らの行動によって示すことだと考えます。厳しい口調で押し付けてしまったり、叱ったりすることは全く説得力がありません。義理的ではなく、いやな顔をせずに本心からの行動や、一生懸命に汗をかいて取り組んでいる姿を、子どもたちは見逃しません。親や大人の笑顔が何より共感してくれるはずです。現代の子ども達は、目標に対してすぐあきらめてしまう傾向があるとよく聞きます。達成するための努力をせずに、良い結果のみを求めてしまうからです。目標に向かってプロセスを大事にして、何事にもチャレンジする強い精神力とやり遂げる達成感を共有してあげることが大切です。
明るい豊かな社会の実現を求めるのは、私たちJCメンバーばかりではないはずです。「自分たちの未来を自分たちの手で創る」という熱い思いと高い志を持った地域の人々が、一人でも増えていくことが何より大切です。その様な中で、これからの地域に新たな活力をもたらす青少年とJCメンバーとが、一緒にこれからの地域の未来について考えて行動していくことは非常に重要なことです。そのことがきっかけとなり、市民全体の主体的な意識を向上させ、その地域が市民参画型のまちづくりに発展していくと考えます。これこそ意識変革運動と言えるのではないでしょうか。その地域の若者と市民が、まちへの愛着と未来を創る気概を持って、問題に対して主体的に変革を起こしていく、未来を担う大切な「人財」として活躍してくれると信じます。きっと、彼らも自分たちの住んでいるまちのために活動する必要性を感じているはずです。

消費者ばかり
今や国民の3%に満たない人が、わが国の食料の大半を支えています。かつてどこの家庭にも小さな菜園があり、自給自足が当たり前だった日本人は、いつの間にか消費者ばかりの国になってしまいました。必要とする物を他から求めずに、自分自身の力で生産して満たすこと。こんな当たり前のことが、できない世の中になってしまいました。言い換えれば、食べ物に対して何の感謝もしない、スーパーに陳列していることが当たり前だと思っている人が増えたのではないでしょうか。
ファーストフードからスローフードへ、利便性の追及だけではなく、もっと時間を掛けて「育む」ことの大切さを伝えていく必要があると考えます。また、農林水産統計によれば、わが国の農業就業人口は毎年十数万人ずつ減り続けており、平成20年で298万人。このうち約半数の140万人を70歳以上の高齢者が締めています。漁業人口も同様に、17万人の5割が60歳以上です。この事実も10年後、20年後はどうなっているのか大変心配されます。いつまでも地方から、野菜や肉などの食品が手に入るとは限りません。40%を切る食料自給率がこれ以上、下がることは考えられません。「安心と安全」の安定供給を目指さなければなりません。食育は、知育、徳育、体育の基礎となるべきものです。食に関わる諸問題をはじめ、身近な地域の食について積極的に考えることは、日本や九州を取り巻く食料事情をあらためて知るとともに、地域の特産物をはじめ、その土地ならではの地域の長所を再発見できる良い機会となります。積極的に自らの地域に自立した多くの市民を醸成するためにも、食への関わり方を発信することは、故郷を愛する心を育み、自信と誇りに満ち溢れた力強い地域の活力を生み出すことに繋がると確信します。

愛郷心溢れるまちの創造
はるか昔、神々がこの世を治めていたという神話の時代がありました。神々が天上界の天の浮橋から下の世界を覗くと、霧にけむる海のなかに島のようにみえるものがあります。神々は一本の鉾を取り出し、その島にしるしをつけました。それが霧島山の名の由来だと言われています。私たちは、そんな天孫降臨の地として由来のある、霧島連峰の麓に生まれ育ちました。その昔、恵まれた地域に囲まれて生活出来る事に感謝を表した「霧島信仰」がありました。「霧島人気質は霧島山にあり、ぢだの宝は霧島人なり」この土地に住んでいる人々を繁栄させようとする勇ましい強い気持ちが継承されています。霧島人はなぜ「元気がある」「結束力がある」「独自性がある」と言われる理由が、ここにあるのではないでしょうか。「まちの活性化に向けて」というテーマを掲げたときに、活動する私たちと市民が共通意識を持って取り組んでいくことが必要です。その地方に残る歴史、伝統、文化を知り語り継がれる伝説に興味を持つことで、まちに対しての「愛郷心」に変わっていくはずです。このまちは自分たちの手で創っていくという意識に繋げていくことが大切です。
九州には、世界自然遺産に登録されている屋久島をはじめ、希少な野生動植物が生息、生育する森林生態系が存在します。平成19年に「環霧島会議」が設立され、市、町境や県境を越えて連携し、環境、観光、防災等に関わる様々な施策・事業について、お互いに知識を出し合い、共通する課題や目的に協働することで、地域活性化を図っていくことを宣言しました。これだけ豊かな地質遺産(ジオサイト)を保護していくことも、私たちの重要な担いです。ただ保護するだけではなく、それを地域の活性化に活かし、子どもたちや訪れる人の教育の場として、文化的に活動することも必要です。
この地域の農林畜産業(肉、お茶、焼酎)では、生産量と出荷量に於いて、日本のトップクラスに位置します。これもアイデンティティと言えますが、これらは他県でも特産品として存在します。しかし、この地域ならではのローカル的なアイデンティティがあるからこそ、これだけの発展ができたのだと考えます。これから、私たちが変えていかなければならない事、継承していかなければならない事を見据えていくことが大切です。

東アジアのフロントランナーとして
市民に対して「道州制」という言葉は浸透しつつありますが、その実体はあまり認知されていません。道州制議論は、推進と普及が市民に対して、あまり興味がない現状があるように感じます。今なぜ道州制議論が必要なのか、その実現の為に何をしなければならないのか、もっと分かり易く示し訴えていく必要があると思います。「道州制」を考えるときに、各地域の問題を解決するために導入するということではなく、「地域の自立」を促す事こそが最も重要であると考えます。また、「地方分権」を考えたとき、問題点になっているのが、都心と地方の格差が問題になっています。地方に魅力がなければ、人口は都会へと集中し、地方は益々衰退してしまいます。現状、地域間の格差や経済の格差が叫ばれる中、九州でも地域間格差が広がってきています。経済、産業活動においては、グローバルな競争が激化する一方、少子高齢化による産業構造の変化、技術や知識の消失等、成長制約要因が顕在化する中、地方においては特に顕著に人口減少や産業の衰退が、地域経済の低迷、地域の魅力の減少につながり、更なる人口減少を招く悪循環になっています。よって早急な対策が求められています。
九州は温暖な気候に恵まれ、基幹都市が適度に分散し都市と自然が近接する構造の中、離島を抱く外洋に囲まれたアジアの窓口として、風光明媚な環境と独自の歴史や文化を共有しています。そこで、九州には他の都市にはない豊かな自然環境を活かし、その恩恵をもたらしている九州の自然を保全する事業を支えることで、循環型社会の形成を担う意識の高揚を図ることができます。また、九州は、東アジアの一体的環境に寄与するフロントランナーとしての役割を果たすことが可能です。そこで、九州の産学官が有している環境分野の技術、情報を集約し、それを経済成長が著しい東アジア諸国に対して発信していくことが可能となります。更に自分達の郷土を愛し、自らの判断と責任で主体的に行動する事の大切さと、九州各地の地域力を結集する重要性を訴えていくこで、世界に注目される「KYUSHU」としてのブランドを確立しなければならないと考えます。

グローバルな視野を持って行動する
インターネットを始めとする情報通信網の急速な発達や、交通・輸送網の発展、拡大などによりグローバル化、ボーダレス化が進んでいます。その情報を誰よりも早く正確に把握して、次への行動として対応することが、勝敗を決めると言っても過言ではありません。地球規模での相互依存関係がますます強くなり、食糧、環境、資源エネルギーなどの諸問題は、世界の国々と連携して、共に考え解決していかなければなりません。全世界の青年経済人の共通する価値観や目標を持つ為にも、世界中のJCメンバーが積極的に交流して、互いの文化を理解しあい、親睦を深め合い、理想の実現に向けて力を合わせることが必要です。その為には、他者をいたわり尊重する「OMOIYARI」の精神を持つことです。「利他の心」を持つことが、日本人として世界に発信できるメッセージだと考えます。
2002年度北蔚山青年会議所と姉妹JCを締結して、これまで様々な形で交流を行って参りました。更なる姉妹JC交流事業や共同事業などの交流を行っていけるように、相互の親睦と啓発を目的とした合意文書を作成していきたいと考えます。また、同じ青年経済人として、これからのビジネスについての情報交換を行うことも、お互いのLOMの発展に、素晴らしい変化をもたらすはずです。姉妹JC締結10周年に向けて、これからも末永い交流を行っていく為に、更なる民間外交としてお互いの親睦を深めていきます。

私たちができる防災対策と環境対策
オーストラリアの一部の地域で、2006年には大干ばつに見舞われるという事態が発生しました。例年であればひざ上までの高さに達している小麦畑が、前年度40%の生産量になりました。ダムは貯水率が18%を割り、洗濯や庭の水まき禁止、洗濯の回数制限、シャワーの時間制限など、厳しい水の使用制限が課せられました。この様に地球上では、多くの異常気象が発生しています。日本でも、冷夏、暖冬、季節はずれの台風の上陸、経験則で推しはかることのできない気象現象による被害が起きています。いつどこで、どのような災害が発生しても不思議ではありません。宮崎県でも日向灘沖地震や南海地震に備えた防災対策を推進していますが、更に住民一人ひとりが、災害に対する知識を高め、予防、対策の事前準備を講じておけるように、行政、企業、市民、他団体が一体となって継続的に地域防災力を向上していくことが必要です。また、JCとしての組織力をもって、素早く行動に移せるシステムを作っていくことが必要です。
私たちは、風邪をひくと、熱やせきが出たりなどの症状が表れます。それに対しての薬や予防をすれば防げる可能性はあります。しかし、異常気象と地球温暖化の因果関係にある場合、いつ発生するか予測不可能です。そのために、いま私たちができる環境対策に取り組まなければなりません。1997年地球温暖化防止に向けて各国の取組みの目標や国際的な仕組みを決めるために地球温暖化防止京都会議が開かれました。日本は2012年までに、二酸化炭素など温室効果ガスの排出量を、1990年度比で6%削減することを約束しました。しかし、2006年度実績では6,4%増えてしまいました。特に、オフィスなど「業務その他」(39,5%増)や「家庭」(30,0%増)で取り組みの遅れが原因に挙げられました。この結果、温室効果ガスの排出量を減らす2020年までの中期目標について、温室効果ガス削減目標を「2005年度対比15%減」と決められました。しかし、製造過程での二酸化炭素(CO2)などの排出量10%以上の削減が迫られる産業界では「国際競争にさらされる中、極めて厳しい目標」と受け止めています。緩やかな目標を求める経済界と、大きな削減幅を主張する環境団体などの間で意見が対立しています。以上の数値を達成するためには、私たちは何をしなければならないのか、企業人としても同様に環境問題に対して取り組んでいかなければなりません。

縁ありて花ひらき 恩ありて実を結ぶ
僕の人生も、失敗の連続だよ。同じ失敗も何度もするし、これからだってたくさん失敗すると思う。でも、自分の人生は、自分が頑張るしかないよね。自分のペースで自分らしくいこうよ。「それでいい」じゃなくて、「それでなきゃ」でなくてはいけないだ。
倒れたら起き上がればいい、ただそれだけだよ。起き上がるために、倒れるのだから。
逆境の連続だけど、そんな変化する時代だから、常に敏感に反応し、諦めずに挑戦していかなくてはいけないと思う。それをバネにして、とにかく明るく前向きに生きていきたい。
前へ前へ進んでいくことが大事だと思う。(2008年度九州地区大会にて 桑田真澄)

期せずして、与えられる恩恵は、座して怠けている安楽な人には与えられず、困難を乗りこえて、生きがいを持ってよりよく生きようと努力する人にのみ与えられます。どんな小さな縁であっても、大切にして大きな恩に変えられる人は、大きな実を得ることができます。そこに気づき行動するか否かによって、人生は大きく変わるものです。過去と他人は変えられませんが、自分が変わることで、他人と未来を変えることができます。
一人の力は小さなものです。しかし、JAYCEEとしての使命感を持って、その小さな力が結集し、強い志をもって行動すれば時代をも動かす大きな力となるはずです。
「明るい豊かな社会の扉を拓くのは、私たちJCしかいないのです。」
JAYCEEメンバー一人ひとりが輝き、未来を担うすべての人のために、存在し続ける(社)都城青年会議所として更なる飛躍を目指していきます。組織として必要とされる改革を進めます。霧島人としてまちに誇りと真心を持って、勇壮活発に躍動して参ります。