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社団法人都城青年会議所2009年度スローガン 「 燈 々 無 尽 」 人々の真心溢れ、自然と文化が燦々と輝く素敵なまちへ 〜百花繚乱JAYCEE力〜 【基本方針】 ・伝統の継承と新LOM体制に向けた組織づくり ・真の広域交流拠点都市「都城」のまちづくり ・地域貢献リーダーとしてそして青年経済人としてのひとづくり ・大人の自覚と責任を持って次世代を担う子ども達へのメッセージづくり 理事長所信 社団法人都城青年会議所 第46代理事長 中原 正暢 はじめに 今、日本人の心のありようを考えます時に、「いのち」というものが軽くなっていることを私は非常に深刻にとらえております。 ここ数年、自らのいのちを絶つ人が年間三万人を超えたとのことです。その後も高い水準で推移しており、将来のある子どもや、20歳代、30歳代の増加も問題化して行く中、社会と家庭、両方の核である中高年の方に多いようです。リストラに遭い仕事を失ったなど、経済的な理由と結び付けられているようですが、もっと深いところで、人間が内側から崩れてきている、壊れてきている感じがしてなりません。 振り返って考えてみますと、バブルといわれた時代が崩壊した1990年ごろ私は大学生でした。この頃、人間は駄目になっていく感じはまだなかったように思われます。むしろ、世の中がおかしくなっていくなどとは思いもしませんでした。しかし、その後、自からのいのちを絶つ人がだんだん増えてきて、交通事故の二倍にあたる年間二万人あたりから、これは大変な事態だと意識しはじめました。近頃では、新聞で大きく報道されるような酷い事件でも、数ヶ月たつと、もうどれがどれと思い出せないくらいです。最近の事件は、大概はっきりした理由がわかりません。喧嘩をした、恨みに思ってやってしまったとか、お金が無くて強盗して奪ったとかいうのではないのです。何のために人を傷つけたのか、第三者に理解できないのが大きな特徴でもあります。 そんな、混沌とした時代背景の中始まった21世紀、その中で、家庭が、企業が、地域が、そしてJCが求めているものは・・・今、必要とされているものは・・・それはきっと、あらゆる面での『たのもしい人間』なのではないでしょうか。「混迷の時代」「激動の時代」といわれる現代を生きる私たちにとって最も大切なことは、様々な社会環境や現象に惑わされずに、自分の生き筋を明確なものとしていくことではないかと思います。即ちいたずらにまわりの変化をただ無定見に追いかけていくのではなく、必要な変化には率先して対応しながら、「自分」というものを磨き高めると同時に、自分自身の中に人生における明確な座標軸を確立していくことにこそ心を配らねばならないものと考えます。 時代のニーズに応えていく 我々、社団法人都城青年会議所は、これまで「社会と人間の開発」という創始の精神に基づいて、45年の長きにわたり価値ある運動を脈々と続けて参りました。この運動を今後も正しい目的と正しい方法で続けていくためにいち早く対応せねばなりません。 2008年度は、公益社団法人元年と位置づけ制度改革の準備を着々と行ってまいりました。この制度改革は、我々の社会的な貢献を高めるチャンスと捉えるべきです。公益は「官」だけが担うものという固定的な考え方から、我々「民」も公益を担うことが出来る、我々都城JCの活動フィールドがこれまで以上に拡がるというプラス思考への発想の転換が必要なのです。つまり、都城JCという組織が、今日的かつ柔軟な発想で公益を担うことによって時代や社会のニーズに合致した新しいスタイルでの活動が可能になり、そこには、我々でしかできない革新的な運動が生まれるのです。革新的な運動だからこそ、閉塞感に覆われた社会に波風を起こすことが可能になります。その「革新的運動」の連続こそが、我々都城JCの可能性と信頼を高める、新しい活力になると確信しております。 素敵なまちづくりと我々の担い 近い将来には、市場経済化やグローバル化、情報通信の高度化などの大きな潮流が定着し、大競争時代への対応やグローバルスタンダードな制度や規格が求められる世界になることが予測されております。そのような中で、九州は南北及び東西方向に発展の格差が生じていることを是正して、着実な産業経済の発展を持続するとともに、次代を担う若者が育ち、人々が安心して人生を過ごすことのできる地域社会として存続していかなければなりません。このために、九州の個性や優位性を最大限に活かすとともに、九州を取り巻く潮流の変化に迅速、的確に対応していくことが必要であります。それに加えて、ふるさと市町村圏と地方拠点都市地域をともに構成する北諸県郡三股町、及び鹿児島県曽於市を含む約25万人の経済圏の中心都市として、南九州における産業・経済・教育・文化の拠点都市としての役割を担っております。 今、私共の足元に目を向けてみますと、そこにはふるさとの大地があります。大地は限りある貴重な資源であり、我々住民の暮らしや経済活動などを支える共通の基盤です。また、美しい自然や盆地特有の景観に恵まれた大地は、我々にとってかけがえのない財産であり、私有であっても公共的な意味合いの強い資産であります。
自然と共生し、健康で文化的な生活環境の確保と土地利用の質的な向上を実現するためには、適切な管理と持続的な有効利用を図っていく必要があります。 特に、合併によって広範な市域を有するようになった都城市では、市域の均衡ある発展を図り、一体感を醸成しながら、それぞれの生活圏のもつ資源を効果的に連携させ、地域の役割を明確にした土地利用を推進することが不可欠です。また、将来の都市構造や土地利用に大きな影響を与えることになる地域高規格道路「都城志布志道路」の整備が進められ、都城は南九州の拠点都市として、さらに大きく躍進する時期を迎えようとしています。都市の活力を高めるためには、さまざまな地域資源のもつポテンシャルを最大限に活かすための、重点的かつ戦略的な土地利用を図っていくことも重要であると考えます。
未来への安心と確信 また、これまで各地域で育んできた伝統文化を次の世代に大切に伝えることや、国際交流などを通して国際感覚をもった人材を育成することも重要です。そうすることにより、誰もがここに暮らしてよかったと実感でき、このまちに誇りをもつ豊かな心を育てることができるのです。 このまちが、いつまでも魅力的なまちであり続けるためには、人々が集い、若者が活き活きと働き、基幹産業である農林業にも、商店街にも多様な担い手が育つ、そんな活力あるまちをつくらなければなりません。そのためには、企業立地はもちろんのこと、地場企業と連携した新しい産業や製品を創出するとともに、生産性の高い魅力ある農業や多様化する消費者のニーズに対応した商業集積を図ることが重要です。さらに、住民生活の利便性、快適性や安全性を高めるため、地域高規格道路や鉄道などの交通ネットワークの構築や都市基盤の整備を図る必要があります。また、今後のまちづくりは、少子高齢・人口減少社会を前提に取り組む必要性も決して見逃してはなりません。中心市街地や地域の商店街の活性化を図るとともに、経済効率の高いまちづくりが求められています。 備えあれば憂いなし 1995年1月17日阪神淡路大震災、2004年10月23日新潟県中越地震、2005年3月20日福岡県西方沖地震、近々には、5月12日中国四川大地震、6月14日岩手県内陸南部を震源とする岩手・宮城内陸地震、これらの貴重な教訓から大規模な災害における悪夢のような有事に際し、南九州における真の広域交流拠点都市「都城」を目指す我々都城JCは、常に防災意識を心がけていなければならないのではないでしょうか。2005年の台風14号が各地にもたらした甚大な被害は、記憶に新しいところです。都城市においては、一部の地域において住宅の浸水や田畑の冠水、さらには土砂崩壊などが発生しましたが、激甚災害の認定を受けるほどの被害は出ませんでした。過去においてもそれほどの被害を被った経験がないため、市民の防災に対する意識は希薄となっているように思われます。我々市民が『自分たちの地域は自分で守る』という高い危機管理や防災に対する意識の向上をいかに持つかが課題であります。 被害を最小限に抑え、一日、いや、一時間でも早い復興を願うのであれば訓練は必須であると考えます。市民や企業、そして行政がひとつになれば大規模な避難訓練は可能であるはずです。そして、我々の想像をもしていない事が見えてくるかもしれません。一つでも二つでも見つかれば改善し、いつ襲ってくるかわからない有事に際し大規模な避難訓練はかなり効果的なものになることは間違いないと考えます。愛するひとを愛するまちを、「守りたい」、「救いたい」と思う気持ちは皆同じであるはずです。 志と使命感に充ちた青年経済人 今日のような多様化の時代にこそ、どのような激動の変化にも対応できる正しい考え方を身に着けた個の確立が必要です。感性豊かな個性づくり、そして、魅力ある個性が、個人において、地域において、企業において発揮されるならば、明るい豊かな社会づくりに一歩近づいたことになります。そして、今、都城JC活動に邁進している私たちの周りの人々に目を向けると、その人が如何に集団を敬い集団の活動に汗し、メンバーの幸せを願いつつ行動しているかという当たり前のことが、その人を素晴らしいリーダーにさせているということに気付くのではないでしょうか。ややもすると、理論集団になりがちなJC活動において、理論を超越した人間的魅力を兼ね備えた指導力の開発を目指し、これからの地域、企業、そして、国家を支えねばならない時、常に素直さと思いやりを持ち、メンバー相互の叱咤激励が真のリーダーを育て、また、自分自身も鍛えあげられることになると考えます。これからの地域は、独自で道を拓いて往かねばなりません。我々に現在必要とされるのは、未来を創造していくための志と使命感であります。社会生活のあらゆる面で一人ひとりが創造的な人間として生まれ変わり、今一度、日本人の心を見つめなおし日本人にあった日本独自の人材育成、日本人の中から生まれた指導力の開発を更に進めていく時期にきております。 そして、自立した地域を確立するためには、地域経済の活性化が必要です。我々メンバーも間違いなく例外ではありません。地域の企業を活性化することにより、南九州における真の広域交流拠点都市「都城」としての確立が近づきます。そのためには企業の規模に関係なく公正な自由競争を行っていかなければなりません。人口の減少社会では、労働力の投入による経済成長や今後さらに多くの資本を投入することを前提とした経済成長は不可能です。今後は生産性の向上を図るために、技術革新や経営革新、人材教育などが重要であり、地域の青年経済人としてJAYCEE一人ひとりが持つ能力を開発し、社会全体の生産性に貢献しなければなりません。再度、企業市民という言葉を思い起こし、利益の追求のみならず、社会貢献できる企業、社会的存在意義のある企業とは何かを探求し続ける必要があると考えます。 そこには熱き魂がある 近年、よく「JCしかなかった時代からJCもある時代」に変化したと言われますが、「明るい豊かな社会を築き上げよう」と志を同じくする若者が世界規模でつながるJCのような組織は、他には例がありません。どんな団体も追随することができないネットワークとして、大きなエネルギーを秘めています。しかし、そんな唯一無二の魅力も、ただの可能性に終わってしまっては、野に埋もれたダイヤモンドの原石であり、何の光も輝きも発することはありません。つまり、我々が行うJC活動をどのように効果的に発信し認知してもらえるが重要であります。 現状の都城JC活動が、社会に市民にどのように認識されているか冷静に分析し、発信する内容や方法を熟慮することは会員の拡大にも繋がることと考えます。卒業制度のあるJCでは、5年ほどすればLOMの中核を成しているメンバーの大半が入れ替わる組織状態となっています。積極的な会員拡大の努力をしなければ確実にメンバー数の減少につながり、JC運動そのものの縮小を余儀なくされます。今後数年にわたる卒業者数を予測すれば、また、今後の発展を展望するならば会員拡大の必要性や重要性は自ずと明確です。ひとづくりとまちづくりを真剣に考え、幅広いJC運動を展開していくためには広く会員を求め、より地域に密着した都城青年会議所の存在を心がけ、意義や目的、そして必要性をメンバー全員が常に意識し続けることが大切です。打算的な考えでは進歩はありません。常に向上心を忘れず突き進んでいくのがJAYCEEであり、常に自分自身がJAYCEEという目的意識をもって行動すれば必ずや自分のプラスともなるのです。 大人はいま、子どもたちに何を語るべきか 社会構造等の変化から子どもたちの心の成長に偏りが見られるようになり、規範意識や責任感の低下などが問題となっています。青少年が自律的個人として自己を確立していくためには、社会生活の中で、多様な人間関係や社会体験、自然体験など、様々な実体験を通じ、自分と周囲とが互いにかかわる活動を積み重ねていかなければならないと考えております。そして、このような場が地域社会に求められています。 青少年は多様な人との交流を通して、他者とかかわる能力を形成し、助け合いや思いやりの精神を培うことができるようになります。青少年が様々な体験などを通して、自分とは異なる考え、生活、文化、価値観を持つ人とかかわり、自分の世界を広げ、社会に役立つ自分の存在を実感していくことは重要であるはずです。親はもちろんでありますが、自分に子どもがいる、いないにかかわらず、地域の大人の言論や行動は、青少年に大きな影響を与えるものです。一言が青少年の心を大きく傷付けることもあれば、傷付いた青少年が、一言で救われることもある。「地域の青少年は地域が育てる」という観点に立って、地域の大人が自覚し協力して責任を果たすことが必要なのではないでしょうか。 1992年「地球環境サミット」のスピーチで、世界中の大人たちに「環境問題」を訴えた当時12歳の少女の言葉を抜粋します。 「あなたがた大人にも知ってほしいんです。 あなたがたもよい解決法なんてもっていないっていうことを。 オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。 死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。 絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしょう。 そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのかあなたは知らないでしょう。どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。」 少女の訴えは、世界の多くの大人たちを動かしました。未来を担う子どもたちこそ環境問題の主役であるはずです。一人ひとりが小さな疑問を見出し、我々大人たちと共に行動を起こすことで地球の未来は変わるはずです。今日から地球環境のことをみんなで一緒に考えていきましょう。 子どもたちが潜在的に持っている可能性を引き出し、創造力豊かな心を育もうとする取り組み、夢を実現する喜び、奉仕と感謝の心を子どもたちに伝えていくのは我々大人の責任ではないでしょうか。 最後に(和をもって貴しとなす) 社団法人都城青年会議所は46年目を迎えます。46年というのは一世代です。実に長い道のりですが、この46年を機に新たなる年に向けて出発の時にしなくてはなりません。46年の歩みの上に立たせて頂き、あらたなる歴史を創新していかなくてはならないと考えます。都城青年会議所の歴史を創新するには、まず、勇気と気概を持って自己維新しなければいけません。 ジョン・F・ケネディという大統領がいいました。「国家が自分に何をしてくれるかを問うな。自分が国になにができるかを問え。」これはものすごく大事なことだと思います。自分が所属している組織のために何ができるかと考える集団が発展していく。自分の周りの人に何が与えられるか。その視点を持つことが非常に大切であると考えております。己から出たものは己に帰る。自己犠牲した人はいい意味で自分に帰ってくると信じております。 惜しまず、自己犠牲して艱難に向かって参ります。 分かり易く、そして、影響力のある事業を行い自他共に認められる都城青年会議所にしたい、これまでご活躍いただいた先輩方の英知と勇気の結集を護持発展したい、という思いです。2009年度はさらに魅力溢れ燦々と輝く都城青年会議所の活動につなげたいと考えております。都城青年会議所には無限の可能性、潜在能力が秘められています。それを顕在化し具体的な成果にむすび付けられるのは我々メンバー一人ひとりです。そのために、軸足の定まった使命感を皆で共有し、しっかりと役割を確認し、組織力と実行力をもって結果を出すことが大切であると考えております。これを実現するために、率先垂範し自己維新に努め、問題意識、危機意識、当事者意識の三つの意識を常に持ち、責任感と使命感を持って全てに挑んで参る所存でございます。どうぞよろしくお願い致します。 |